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おはようございます、東京相談室の川井です。
平日の昼、子供と電車に乗った時のことです。
もうすぐ2歳になる娘が車両を見渡して大声で一言、
「おばあちゃん、いーーーーーーっぱい!」
思わず吹き出してしまいました。
(おばあちゃん達も笑っていました)
そうです、
この国はおじいちゃんとおばあちゃんがとても多いのです。
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【話題のニュースから】
市販の6分の1の価格で買える病院の湿布薬は、本当にお得?
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高齢化の進む日本は医療費の膨張が止まりません。
2016年度の医療費は42兆円で、このうち10兆円が
薬の費用です。
「薬」
と一言にいっても、
病院で処方される薬の内容は様々です。
薬価が3,000万円以上する白血病の治療薬もあれば、
数百円の湿布薬も、10兆円の薬の費用に含まれます。
湿布薬や鼻炎薬など、ドラックストアで購入できる
市販薬を病院で処方してもらう人は多いです。
市販薬で代用可能な薬の費用だけで、
年間5,000億円もの医療費になっています。
5,000億円の医療費があれば、
何万人の白血病患者を救えるでしょうか。
ドラックストアで売っている医薬品を買わずに
病院へ行く理由は多くの人がご存知だと思います。
「その方が安いから」
です。
たとえば、
約600円する市販の湿布薬を、
病院で処方してもらうと約100円、6分の1です。
これは、健康保険の自己負担割合が3割の人の場合です。
70~74歳は2割負担、
75歳以上は1割負担ですから、
さらに安く医薬品を手に入れることが可能です。
※現役並みの所得者は70歳以上であっても3割負担です
足腰が弱ってきた70歳以上の高齢者で、病院で
お得に(?)湿布薬を購入している人は多いと思います。
また、本来6歳未満の医療費は2割負担ですが、
多くの自治体で乳幼児の医療費は無料になっています。
自治体によっては18歳まで無料というところもあります。
一日安静にすれば回復するかもしれないけれど、
「病院代タダだし念のため診てもらおう」
と親御さんが考え、子供の医療機関の利用頻度が
高くなっているのかもしれません。
子供の病院代はタダではありません。
お財布からお金が出ていかない代わりに、
健康保険料、消費税、住民税等から負担しています。
つまり間接的にお金を払っています。
病院でしか処方することのできない薬や治療に
医療費を使えるよう、
「スイッチOTC」という制度が2017年から
スタートしています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124853.html
市販薬の利用促進のため、湿布薬など市販薬で
対応可能な医薬品を購入した金額分を、
所得控除できるという制度です。
ですが、所得控除のメリットよりも、
病院で薬を処方してもらうお得度の方が大きいからか、
確定申告に手間がかかるからか、
あまり活用されていません。
病院で薬を処方してもらうのは、
本当にお得なことなのでしょうか?
お財布から出ていく金額が少なく済むのは事実です。
ですが、健康保険の自己負担3割の人であれば、
残り7割は給与から引かれている健康保険料が主な財源です。
医療費の膨張が止まらなければ、当然健康保険料は増加します。
お財布から出ていく金額が少なくても、
給与から天引きされる金額(社会保険料)が増えるのであれば
お得とは言えません。
さらに自分より若い世代ほど、
社会保険料の負担が今後増えていきます。
病院で薬を購入してお得になった分のお金を、
自分の子供、孫、ひ孫が今後長い期間かけて
払っていくのは嬉しい話ではないと思います。
医療費が、本当に医療を必要としている人のために
優先的に使われるのが理想です。
もしかしたら将来、市販薬で代用できる医薬品は
「10割全額自己負担」
という時代がくるかもしれません。
東京(日本橋)と千葉でiDeCoの口座開設手続ができます。
http://www.fp-hanazono.jp/contact_sbi.php
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